絵がとても可愛らしいのに内容はおぞましく人間の汚い部分やサイコパスな部分の描写を表現するのがとてもうまく天才です。
性への問題を繊細に表現し思春期の感情を見事に描いています。
読み始めると引き込まれ止まらなくなります。
そこで押見修造さんの作品の中でもおすすめを紹介したいと思います。
惡の華
背徳の純愛ストーリーです。
内容は主人公の男の子をクラスの嫌われ者の女子からどんどん過激な要求をされ変態へ開花させられるお話です。
私が読んだ当時はまだ若かったのであまり理解しがたい内容だったのですが現在読み返すと、とてつもない内容でした。
連載当時は進撃の巨人と二大巨頭と言われるほどの人気ぶりでラストはトラウマレベルです。
アニメにもなりましたが残念なことに、なぜこうなった。と言わんばかりの映像で、せっかくの作品が台無しでした。
漂流ネットカフェ
人生に疲れ果てた主人公がネットカフェにいる人たちと時空を移動し漂流して醜い争いが起こる内容の漫画です。
そこには生き延びるために力を利用し皆をねじ伏せるサイコパスや人間の汚さ、弱肉強食とは何かを理解できます。
私が押見修造の作品を読んだのはこの作品でした。
内容に圧倒され他の作品も探したのを覚えています。
過激で残酷なシーンも多いですが見始めたら止まらないです。
ぼくは真理の中
思いをよせる女の子になってしまうお話です。
だいぶ内容が過激ですが純粋に物語が面白くラストが気になってどんどん読みすすめてしまいます。
何気にこの作品が押見さんの中で一番性を表現しているんではないでしょうか。
血の轍
毒親を描いた問題作です。
押見修造さんの作品の中でもっとも人気のある作品で奥が深いです。
これぞサイコパスな作品。
押見さんのお母さんをモデルにしたと記事では読みました。
お母さんがとても綺麗でこんな母親ならば洗脳されてもいいと思った読者は多いんじゃないでしょうか。
ですが回を重ねるほど母親の恐ろしさが増していきます。
洗脳の恐ろしさと因果応報の残酷さを表情や瞳孔でリアルに表現しています。
人間精神を壊すのはいかに罪深きことかがわかるはずです。
ラストは胸が締め付けられる内容となっております。
実際どんなに虐待されていても子は親をかばうらしいです。
そんな毒親と洗脳されていく息子のサイコストーリー。
ぜひご覧ください。
おかえりアリス
ジェンダーレスについて描いたとても儚く切ない内容です。
男であることを降りたジェンダーの物語で最初は強い人だと思っていたけど読んでいくうちにとても繊細で人を思いやることの大切さを教えてもらえます。
他にもどんどん壊れていく初恋の女の子や自分を見失う主人公。
世の中知らないことばかりでこんな世界もあるんだととても素晴らしい作品で一気に読んでしまいました。
全7巻で完結しているので本当におすすめです。
ちーちゃん
現在ヤンマガで連載されている問題作です。
虫の死体が大好きな不登校の少女を何とか更生させようとする内容ですが、一見クラスのリーダーのような男の子がだいぶサイコパスで個人的にとても虫唾が走ります。
ちーちゃんのハサミが恐ろしいです。
最近忙しく漫画は読んでいませんでしたが一気に引き込まれました。
映画「毒娘」の前日譚らしく佐津川愛美さん主演でこちらも見逃せませんね。
まとめ 押見修造という人物
凄まじい内容の漫画を描く方なのでとてつもない変態だと思っていましたがYouTubeの対談や本人の写真をみるととても穏やかな方という印象です。
漫画のヒロインはいつもショートカットでつり目の綺麗な女性が多いので私の予想ですが押見先生の初恋の相手はこのような女性だったんだろうなと思います。
押見修造さんの作品はどれも性に正直で過激な内容が多いですが、誰しも自分の中には押見先生と共感できる部分があると思います。
私自身自分にこんな感情があるんだと気づかされたこともありました。
ぜひみなさんも押見修造さんの作品を読んでください。知らない自分を目覚めさせることができるかもしれません。
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